お好み焼きは子どもの頃の思い出につながる
子どもの頃、父の転勤で2年ほど大阪に住んでいたことがある。東京から大阪に移って生活習慣や文化の違いに驚くことがけっこうあった。お好み焼きもそのひとつである。東京にいるときは身近にお好み焼き屋はなかったのに、大阪には近所にお好み焼き屋があって、子ども達はおやつ代わりにお好み焼きをよく食べるのだ。値段も一枚10円ぐらいと子どものお小遣いで食べれる範囲であった。おそらく肉などは入っていなくて、小麦粉を溶いた物にキャベツと紅生姜、天かすが入っていたのだろう。それでもソースをお好み焼きの表面に刷毛でまんべんなく塗って、青のりとかつお節をたっぷりかけて食べるのは楽しかった。
お好み焼きは戦前は大阪では西洋焼きなどと呼んでいたらしいが、客の好みの物を入れるということからお好み焼きと呼ぶようになったそうだ。私が友人とよく通った店はいつもおばさんが一人で切り盛りしていた。あの頃は戦争未亡人がお好み焼きの店を持つことも多かったという。この頃は関東でもお好み焼き店が増えていろいろなお好み焼きが工夫されている。私はごく基本的な物も好きだが、明太子やキムチを入れた物も好きだ。もんじゃ焼きのやわやわとした感じも好みだ。お好み焼きには関西風と広島風があって、広島風は間に焼きそばを入れたボリュームたっぷりのものだ。
いままで食べた中で一番高いのはこの広島風お好み焼きだろう。あるいは月島でもんじゃ焼きの店を3軒ほどハシゴしたので、総額からいえば、高かったといえよう。もちろんお好み焼きは初デートで行くのにぴったりだ。仲良くお好み焼きを焼けば、二人の仲も近づきそうだ。今までで一番変わったお好み焼きは広島風お好み焼きである。最初食べたときはそのボリュームに驚かされた。
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